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SE構法の宿泊施設の事例紹介「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」

  • SE構法の宿泊施設の事例紹介「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」 -

SDGsの普及や脱炭素社会への取り組み、ESG投資の視点からも木造建築は注目されています。観光立国を目指す国の方針もあり、日本の観光業は更なる活性化が期待されています。多様化する旅行のスタイルによって、新しいタイプの宿泊施設が求められています。宿泊施設は地域で求められる施設でもあり、多くの人が集う空間でもありますので、愛着を感じやすい木造建築は適していると言えます。特に、高品質で低コスト、短工期が求められる宿泊施設を、確実に設計・施工するために有効な工法が「システム化された木造」であるSE構法です。このコラムでは木造の構造躯体にSE構法を採用した宿泊施設の事例紹介をしながら、意匠計画やSE構法の構造設計等のポイントについてお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

・日本の観光業の現状と展望、良質な宿泊施設は質・量ともに不足

・宿泊施設の工法として木造が注目される理由

SE構法宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の概要

SE構法宿泊施設ワイナリーステイ トラヴィーニュ意匠設計の特徴

SE構法宿泊施設ワイナリーステイ トラヴィーニュ構造設計の特徴

・大規模木造に適したSE構法耐震性が高い理由

大規模木造として宿泊施設SE構法で実現するポイント

・まとめ

 

日本の観光業の現状と展望、良質な宿泊施設は質・量ともに不足

日本の観光業の現状と展望、良質な宿泊施設は質・量ともに不足

日本は国の方針として観光業に力を入れています。各地の自然の豊かさ、京都や鎌倉などの古都、名産を活かした美味しい食事など、日本の観光には独自の魅力があります。

観光庁が発表している「旅行・観光消費動向調査(2019年版)」によると、日本の観光は約28兆円の市場規模があります。

2019年の旅行消費額のうち、日本人の国内旅行(宿泊・日帰り含む)が約8割を占めています。訪日外国人旅行(インバウンド)の増加が目立っていましたが、実は全体の約17%ほどであり、日本の観光業は「日本人の旅行」によって市場が支えられています。

2019年までは訪日外国人旅行(インバウンド)の増加を背景に、徐々に観光市場が拡大していました。政府の施策として、戦略的なビザ緩和、免税制度の拡充、出入国管理体制の充実、航空ネットワーク拡大などが進められていました。

しかし、2020年に世界を襲った新型コロナウイルスによって、旅行業界は大きな打撃を受けました。特に海外旅行が顕著に減少しました。「海外に行きたくても行けない」状況が続いており、それは訪日外国人旅行(インバウンド)も同様ですので、日本を訪れる観光者も激減しました。

2021年になってからは、新型コロナウイルスに対するワクチン接種も進み、国内旅行の予定・検討者は徐々に回復傾向を見せています。今まで外出や旅行を抑制されていた分、「旅に出たい」という需要の高まりが期待されています。

そこで注目されるのが「マイクロツーリズム」です。

マイクロツーリズムとは、3密を避けながら地元の方が近場で過ごす旅のスタイルです。自宅から1〜2時間程の距離で、安心、安全に過ごしながら地域の魅力を深く知るきっかけになります。

保養目的で旅館やホテルに行き、温泉や自然散策、料理を楽しみ、活力を取り戻す旅行です。安心して過ごせる地域内観光は、ウイルス拡散のリスクを減らしながら観光需要にもつながり、地域経済にも貢献できます。

近年では、決められた人気観光地を巡るパック旅行よりも、自由行動型の旅行を好む観光客が増え、滞在先での地域体験や、人々との交流などを楽しみたい「コト消費型」旅行のニーズに注目が集まっています。

ですが、地方でそうした自由な旅行スタイルに対応できる宿泊施設が十分にあるとは言い難い状況です。宿泊施設全体でみても供給不足といわれています。

旅のスタイルの多様化が進むなか、地域体験のニーズを取り込むべく大手企業が動き出した事例もあります。大手ハウスメーカーと世界的なホテルチェーンが、地方自治体と連携して「道の駅」を核にした地方創生事業を提案して、ロードサイド型ホテルを順次開業していく計画を打ち出しています。

そうした計画では、あえて素泊まりできる宿泊特化型のホテルが多い印象です。素泊まり型のホテルを導入することで、宿泊客がホテル内だけで過ごすのではなく、地域の観光資源を巡ることで、地域のポテンシャルを発揮されることが意図されています。

新しいスタイルの宿泊施設を計画しても、食事や買い物、アクティビティーは地域の既存店に任せるスタイルとすることで地域と共存共栄を図り、結果として地元の観光を活性化することが期待されています。

 

宿泊施設の工法として木造が注目される理由

宿泊施設の工法として木造が注目される理由

日本は2050年のカーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)、2030年度までに2013年度比で46%削減する目標を打ち出しています。

森林は二酸化炭素を吸収し、森林からつくり出される木材は燃やさない限り炭素を貯蔵し続けます。

身近に木材がない環境で育つと、木に対する愛着や意識は生まれませんし、材料への関心は持てません。特に非住宅建築に木材を使う取り組みの意味は大きいです。

カーボンニュートラル実現の大きな目標に向かって取り組みを進めていくことが求められています。

関連記事:大規模木造とSDGs・脱炭素・ESG投資の相性が良い理由

 

このような流れの中、非住宅建築の工法として注目されているのが木造です。

宿泊施設を木造で計画した場合の主なメリットは下記です。

  • コストが比較的安く、工期も短いため、事業計画が立てやすい
  • 施設規模があまり大きくない場合、地元の企業に建設を依頼することもできるため、地域経済にも貢献できる
  • 地域材など国産材を活用した木造建築を建てることができる
  • 郊外に建てる場合、法規制等が少ないため、木を現しにした表現が可能になる
  • 主に低層建築と相性が良い(屋根形状に合わせた開放的な空間も可能)
  • SDGs、脱炭素、ESG投資等の視点から木造化・木質化が求められており、需要が高い

実際に宿泊施設を木造で計画、施工される事例も増えています。あるテーマパークに隣接する低層のホテルは、木造(CLT工法)で計画、施工されました。

CLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。

CLTは現在では、主にヨーロッパ各国、カナダやアメリカ等で様々な建築物に利用されています。CLTの利用は近年になり各国で急速な伸びを見せています。

特に、木材特有の断熱性と壁式構造の特性をいかして戸建て住宅の他、中層建築物の共同住宅、高齢者福祉施設の居住部分、ホテルの客室などに用いられています。

CLTはスギ等の国産材を用いて製作できますので、材料の地産地消にもつながります。

日本では製造規格となるJAS(日本農林規格)が制定され、CLT関連の建築基準法告示が公布・施行されました。これらにより、CLTの一般利用がスタートしています。

CLTは構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性などの複合的な効果も期待できます。木の表面をそのまま見せて用いると、木目や木の肌触りを感じる心地のいい空間ができます。

その他にも、工場内で一部の材料を組み立ててから現場に搬入するプレファブ化による施工工期短縮が期待でき、接合具がシンプルなので熟練工でなくとも施工が可能です。

 

SE構法の宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の概要

SE構法の宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の概要

ワイナリーステイ トラヴィーニュ」は、新潟県新潟市に位置するワイナリー=ワイン生産施設「カーブドッチ」内にオープンしたオーベルジュ=宿泊施設です。

「トラヴィーニュ」とは、イタリア語で「ぶどう畑の向こうで」という意味です。日本ではまだめずらしいワイナリーが経営するオーベルジュです。オーナーが所有するぶどう畑がもっとも美しく見える場所に「木造の宿泊施設」として建設されました。

「カーブドッチ」内には、古民家を移築したレストランや日帰り温泉施設など複数の施設があります。

<「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の概要>

・用途:ホテル

・構造:木造(SE構法)

・階数:2階建て

・延床面積:887.03㎡

宿泊施設は、法27条による特殊建築物です。旅館業法において宿泊施設の種別に応じて設置基準があり、客室の面積等の要件があります。計画の規模に応じて、必要となる耐火性能も変わります。建築基準法以外にも注意すべき規定などもあります。宿泊施設における建築基準法の規定の詳細については下記の記事をご参照ください。

関連記事:木造で宿泊施設を計画するための関連法規まとめ

 

SE構法の宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の意匠設計の特徴

SE構法の宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の意匠設計の特徴

「トラヴィーニュ」は、周囲の景観の良さを活かした設計のホテルです。

意匠設計のポイントは主に下記です。

・外観デザインは地中海沿岸地域に見られるヴィラの形式で、落ち着いた色合いがぶどう畑とよく合っています。

・北側からゲートをくぐって庭を抜け、エントランスからラウンジに至ります。ラウンジからは正面にカーブドッチのぶどう畑と遠くに角田山を望むすばらしい景色が一面に広がります。

・木造2階建てで、客室は全部で10室です。ほかにエントランスの脇にショップスペースがあります。客室の面積は約44㎡です。両端の部屋は少し広くなっています。

・天井も高くゆったりとした空間で、すべての客室からぶどう畑が望めます。ワインと食事を心ゆくまで楽しめる場所になっています。

モダンとクラシックが融合したテイストのデザインを実現しています。

関連記事:耐震構法SE構法のプランニングがうまくいく設計の考え方を徹底解説

 

SE構法の宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の構造設計の特徴

SE構法の宿泊施設「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」の構造設計の特徴

SE構法の構造スペックをうまく活用すると、木造では実現が難しい大空間、大開口などを実現することができます。SE構法であれば、架構をシンプルにすることも可能です。

SE構法は、許容応力度計算に加えて偏心率のバランスを考慮した構造設計を行なっておりますので、外壁(耐力壁)の位置も意匠のデザインに合わせて決定することができます。

SE構法は、独自のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。SE構法は表面にネジ切り加工を施した通常のボルトの約2倍の強さを持つSボルトを木材にねじ込み、高強度のSE金物との組み合わせにより、耐震性の高いラーメン構造を実現しています。

施設としての機能面を充足させつつ、SE構法の基本的なモジュールを最大限活用して大きなスパンを架ける方法も提案できます。

今回は建設地が新潟県で多雪エリアでもあり、積雪荷重を考慮しなければなりませんが、そうした対応もSE構法は可能です。

今回の宿泊施設におけるSE構法の構造設計の主なポイントは下記です。

木造でありながらラウンジの大空間を無柱空間で実現1.木造でありながらラウンジの大空間を無柱空間で実現

・ラウンジは9,600mm角の正方形平面で、天井高は3,450mmです。

・東西方向に成800mmの梁を1,000mmピッチで架け渡し、それらを成700mmの桁を介して平角柱を2本束ねた240mm×360mmの柱で受けています。

・ほぼ10m角の無柱空間をSE構法が実現しています。

 

構造躯体の大部分を標準材で構成し、特注材は部分的に使用

2.構造躯体の大部分を標準材で構成し、特注材は部分的に使用

・上記架構図の左側は、客室で間口が4,800mm、テラス部分は120mm×360mmの平角柱(標準材)に成390mm(標準材)の梁が架かっています。

・上記架構図の右側は、ラウンジで間口が9,800mmです。手前の2スパン分は成700mm(特注材)で梁をダブル(抱合せ)で、その奥は成800mm(特注材)の梁を1,000mm間隔で架けています。

構造躯体の大部分を標準材で構成し、特注材はスパンが大きいところに限定して使用することで、コストパフォーマンスの高い計画となっています。

 

大規模木造に適したSE構法が耐震性が高い理由

大規模木造に適したSE構法が耐震性が高い理由

立体解析による構造計算を実施しているSE構法の場合、地面が同じように揺れても、建物の揺れ方は在来工法などと比較して小さく安定した動き方になると考えられます。

さらにSE構法では構造計算どおりの性能を発揮できるよう、接合部の技術や工場加工、施工管理まで一貫した供給システムにより、耐震性の向上を突き詰めています。

SE構法が地震に強い理由のポイントは下記です。

1.「立体解析」による構造計算

建築物の安定度を高めることで、建築物の地震応答(揺れ)が最小に抑えられます。

関連記事:耐震構法SE構法は全棟で立体解析による構造計算を実施

 

2.木質半剛接ラーメンフレーム+構造用面材の耐力壁

自由設計を実現しつつ、耐震性を確保できます。

関連記事:耐震構法SE構法が「強くて、安い」のは構造フレームと耐力壁にワケがある

 

3.基礎に直結する柱脚金物

柱のしなりを引き出し、木材の性能を十二分に引き出すことができます。

関連記事:耐震構法SE構法の柱脚や接合部が強い理由はSE金物とSボルト

 

4.剛強な床構面

厚さ28mmの構造用合板により、地震時に発生する荷重が建物全体に分散されます。

関連記事:耐震構法SE構法のプランニングがうまくいく設計の考え方を徹底解説

 

5.徹底した品質管理

構造計算から部材加工まで一貫したCADシステムにより高精度の加工を実現しています。SE構法登録施工店制度により施工水準を高く維持しています。

関連記事:【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(木工事:上棟)

 

大規模木造として宿泊施設をSE構法で実現するポイント

大規模木造として店舗をSE構法で実現するポイント

宿泊施設をSE構法で計画する場合のポイントは下記です。

1.低層建築における木造の優位性

木造の持つ規格化、標準化された設計・施工技術は、多様な建物や空間を低コストで実現することができます。特に、高品質で低コスト、短工期が求められる施設等を、確実に設計・施工するために有効な工法が「システム化された木造」であるSE構法です。

関連記事:「店舗、事務所、倉庫には鉄骨造より木造が「安い、早い、うまい」理由」

 

2.コストの優位性(鉄骨造と木造の比較)

構造で木造(SE構法)を選択することで、基礎や構造躯体のコストが安くなります。外壁仕上げには住宅用サイディング、窓は住宅用アルミサッシなどを使うことで、建材費や施工費も抑えることができます。

関連記事:「中大規模木造の建設費の概要とコストを抑えるポイント」

 

3.木造でよりコストパフォーマンスを高める(木造の構法による比較)

大規模木造の計画において、木造建築を慣れていないと過大にコストや工期が膨らんでしまうことがあります。それを避けるためには、構造躯体は一般用流通材を使うことを前提に構造計画を行うことが基本です。

関連記事:「中大規模木造でコストダウンできる構造計画、構造躯体の考え方」

 

4.木造に精通した構造設計者に依頼(SE構法は大規模木造に適している)

SE構法は単純に「剛性のある木質フレーム」というだけではなく、さまざまな利点を追求し、大規模木造で求められる大空間・大開口を可能にして、意匠設計者の創造性を活かせる設計の自由度を提供しています。SE構法は剛性のある木質フレームに囲まれた耐力壁を併用することで、耐力壁の性能を最大限生かすことが可能となり、壁量を少なくできます。SE構法は木造でも明確な構造計算に基づいているので、設計者は安心して意匠設計に集中できます。

関連記事:「中大規模木造に適した技術と自由があるSE構法の構造設計」

 

5.木造におけるワンストップサービス(SE構法は使い勝手が良い)

SE構法は「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」そして施工というプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。大規模木造建築では工法に関わらず、「木造の構造躯体の施工の担い手」を確保する必要があります。SE構法であれば、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法もありますので、施工会社選定の選択肢が大きく広がります。

関連記事:「SE構法はワンストップサービスが魅力!各プロセスごとに徹底解説」

 

まとめ

SDGs、脱炭素、ESG投資への関心の高まりもあり、宿泊施設の木造化・木質化が期待されています。

宿泊施設のような用途の建築においては、SE構法の構造躯体の強みを活かした構造設計により、コスト減、納期短縮、施工性向上を実現することができます。

SE構法は構造用集成材の中断面部材(柱は120mm角、梁は120mm幅)が標準なため、住宅と同等の部材寸法でスパン8m程度までの空間を構成できるコストパフォーマンスをうまく活用していただければと考えております。スパンが10mを超える空間は、特注材やトラス、張弦梁などを活用することも可能です。

 

NCNは構造設計から生産設計(プレカット)までのワンストップサービスが強みです。計画段階からご相談いただくことで、構造設計から材料調達までを考慮した合理的な計画が可能です。

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

関連:「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

関連:「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、ウッドショックでお困りの方もお気軽にお問い合わせください。