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SE構法の企業内保育所の事例紹介「元気ひろば保育園」

  • SE構法の企業内保育所の事例紹介「元気ひろば保育園」 -

企業内保育所の導入が活発化しています。企業内保育所の導入は、企業にとって従業員への働きやすさの提供や人材確保にも貢献する施策のひとつです。企業内保育所は企業で求められる施設でもあり、園児や職員さんなどが長時間過ごす空間でもありますので、愛着を感じやすい木造建築は適していると言えます。特に、高品質で低コスト、短工期が求められる企業内保育所を、確実に設計・施工するために有効な工法が「システム化された木造」であるSE構法です。このコラムでは木造の構造躯体にSE構法を採用した企業内保育所の事例紹介をしながら、意匠計画やSE構法の構造設計等のポイントについてお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

・企業内保育所が求められる背景

企業内保育所に木造が適している理由

SE構法企業内保育所「元気ひろば保育園」の概要

SE構法企業内保育所「元気ひろば保育園意匠設計の特徴

SE構法企業内保育所「元気ひろば保育園構造設計の特徴

SE構法企業内保育所に適している理由

大規模木造として企業内保育所SE構法で実現するポイント

・まとめ

 

企業内保育所が求められる背景

企業内保育所が求められる背景

企業内保育所とは、自社で働く従業員が就業中に子どもを預けられるように、企業が社内や近隣に設ける託児施設のことです。

日本が直面している少子化や人材不足の対策として、育児と仕事の両立に対する国や企業の支援も活発化しています。子育てをしながらでも働ける環境を提供するために、企業内保育所を設置する企業が増えています。

企業内保育所の導入は、従業員への働きやすさの提供や人材確保にも貢献する施策のひとつです。

企業内保育所の設置が増えている背景は主に下記です。

 

1.育児中の人材の確保の必要性

出産後、子育てをする年齢層は、仕事の実務経験が豊富な人も多く、企業にとっては重要な人財でもあります。子育てをしながらでも働き続けることができる、あらゆる両立支援を施す必要があります。

 

2.託児所の不足

子どもがいても働き続けたいと思う女性は多くいます。しかし、就業中は誰かに(どこかに)子どもを預ける必要が出てきます。子どもを預ける保育所が見つけられないことで、育児休業後に働きたくても働けない女性が出てしまう要因となってしまいます。

 

3.女性が活躍する職場での導入の増加

勤務先に保育所があることは、子育て中の従業員の助けになっています。国は企業主導型保育事業を支援する施策を講じて、企業や病院が事業所内に保育施設を設置するハードルを下げています。このこともあり、現在も徐々に企業内保育所の数が増えています。

 

企業内保育所には、主に3つの種類に分かれます。「認可保育所」「認可外保育所」「企業主導型保育所」です。

  • 「認可保育所」:児童福祉法に基づいて国が定めた基準を満たし、自治体に認可された保育施設です。
  • 「認可外保育所」:自治体からの認可を受けていない保育施設です。
  • 「企業主導型保育所」:自治体とのやり取りが必要な認可・認可外保育所とは異なり、企業主導型保育所は内閣府主導で行われている許可外保育所です。

 

企業は、従業員に子育てをしながら働き続けてもらうために設置する保育所から一歩進んで、保育の中身も充実させ、従業員が子どもにこの保育所で過ごしてほしいと思える施設づくりが求められています。

保育所は、幼児やその親のためだけではなく、社会や企業にとって必要な施設です。

保育所は、建築基準法上「児童福祉施設」に分類され、法27条による特殊建築物です。保育所を計画する際に注意すべきことは、建築基準法以外にも「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」を満たす必要があることです。保育園における建築基準法の規定の詳細については下記の記事をご参照ください。

関連記事:木造で保育所を計画するための関連法規まとめ

 

企業内保育所に木造が適している理由

企業内保育所に木造が適している理由

木造が企業内保育所に適している理由は下記です。

 

1.木造は減価償却期間が短い

木造は減価償却期間が鉄骨造より短く設定(鉄骨造34年、木造22年)されており、建物を所有する事業者にとっては、年間の経費をより多く計上することができ、節税効果を得ることも可能です。

企業内保育所ではライフサイクルコストも重要であり、計画から解体工事までをトータルで考える必要があります。

木造の22年という減価償却期間は、税法上の法定耐用年数をもとに設定されており、必ずしも実際の建物の寿命とイコールではありません。現代の木造建築ではメンテナンスを適切に行うことで更に長期に使用することも可能です。

関連記事:店舗、事務所、倉庫を木造で計画するメリット

 

2.木造はSDGsや脱炭素社会、ESG投資に対応しやすい

SDGsの急激な浸透もあり、カーボンニュートラルな社会への転換は世界の共通課題です。脱炭素社会実現のための課題解決に向けた取り組みが、これからの施設建設にも求められています。脱炭素社会に向けて、施設の木造化・木質化は推進する要素の一つになります。

木造は建築時に炭素排出が少なく、木は炭素を固定し貯蔵する特性があるなど、「地球環境に優しい工法」として注目されています。

近年、「環境社会、企業統治の要素を考慮する(ESG投資)」が強く意識されるようになりました。

民間で建設する建築物で木造化、木質化を図ることは、こうした流れにそうものとして評価されていくことが予想されます。木造化・木質化には、地球温暖化防止と持続可能な森林経営の下支えという二重の意味を持ちます。

関連記事:大規模木造とSDGs・脱炭素・ESG投資の相性が良い理由

 

3.木造は建設コストが安い

木造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の構造より建設コストが安く、事業者もしくはテナント契約者の双方にコストメリットが働く可能性もあります。

木造と鉄骨造で使用する建材を部材ごとに比較しても、規格寸法があるアルミサッシなど、ほとんどの建材が木造のほうが安くなります。

基礎の断面寸法が鉄骨造と比較してとても小さいことから、基礎工事の材料費、施工費、残土処分費なども大幅に軽減できます。建物重量がとても軽くなることから、地盤改良コストも抑えることができます。

設計に関しては、木造のモジュールを意識した設計とすることで、材料の歩留まりがよくなり、施工手間が軽減されることで、結果として建設コストが安くなります。

関連記事:中大規模木造の建設費の概要とコストを抑えるポイント

関連記事:中大規模木造でコストダウンできる構造計画、構造躯体の考え方

 

SE構法の企業内保育所「元気ひろば保育園」の概要

SE構法の企業内保育所「元気ひろば保育園」の概要

「ニプロ株式会社大館工場元気ひろば保育園」は、大阪に本拠を構え、医療機器、医薬品、ガラス製品などの製造販売で知られるニプロ株式会社の大館工場内に建てられた企業内保育所です。

現在、従業員は現地採用が9割で、女性従業員の比率も増加したことから、福利厚生面を充実させるために企業内保育所が設置されることになりました。

この保育所はその「企業主導型保育所」です。申請した企業の事情に配慮し、認可保育所よりも自由度の高い部分もありますが、定員の50%以上が従業員の子どもであることなど、いくつか満たすべき条件はあります。

<「元気ひろば保育」の概要>

・用途:保育園

・構造:木造(SE構法)

・階数:平屋建て

・延床面積:674.41㎡

 

SE構法の企業内保育所「元気ひろば保育園」の意匠設計の特徴

SE構法の企業内保育所「元気ひろば保育園」の意匠設計の特徴

子どもが走り回れるトラックを持つ広い園庭や、病児保育のためのスペースを用意するなど、子どもと預け入れる親である従業員のためのより実際的な保育環境の形成が設計のコンセプトになっている企業内保育所です。

意匠設計のポイントは下記です。

・企業内保育所は、0歳児から5歳児までのいろいろな段階の子どもたちを預かる施設です。園庭を囲むように建物を扇形にし、「見る見られるの関係」をつくり出しています。

・この地域は冬場の積雪が多く、外で遊ぶ機会が少なくなることを考慮して保育室の天井を高くし、ハイサイドライトから採光を得られる広くて明るい空間としています。

・北側のゆったりとした風除室を通ってエントランスに至ります。中央部には広いホールがあり、その左手にはステージが設けられています。普段は子どもたちの遊び場になりますがが、入園式や卒園式の際にはここが晴れ舞台です。左側に3・4・5歳児室を配し、その外側に屋根付きの遊び場があります。右手には、0、1、2歳児室が連なり、最奥部に病児保育スペースを設けています。

関連記事:耐震構法SE構法のプランニングがうまくいく設計の考え方を徹底解説

 

SE構法の企業内保育所「元気ひろば保育園」の構造設計の特徴

SE構法の企業内保育所「元気ひろば保育園」の構造設計の特徴

SE構法の構造スペックをうまく活用すると、木造では実現が難しい大空間、大開口などを実現することができます。

SE構法であれば、企業内保育所で求められるスパンの大きい空間にも対応できますし、架構をシンプルにすることが可能です。

SE構法は、許容応力度計算に加えて偏心率のバランスを考慮した構造設計を行なっておりますので、外壁(耐力壁)の位置も意匠のデザインに合わせて決定することができます。

SE構法は、独自のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。SE構法は表面にネジ切り加工を施した通常のボルトの約2倍の強さを持つSボルトを木材にねじ込み、高強度のSE金物との組み合わせにより、耐震性の高いラーメン構造を実現しています。

今回の企業内保育所におけるSE構法の構造設計の主なポイントは下記です。

SE構法で実現する木造のトラスによる大空間

1.SE構法で実現する木造のトラスによる大空間

この企業内保育所の屋根架構は6,000mmスパンをトラスで組んだ門形フレームを放射状に並べて連結させて形成しています。

トラスは台形平面の両斜辺に加え、台形の対称軸上にも入れています。その理由は扇形を5分割にしてつくられた台形の斜辺を直接繋ぐには繋ぎ梁の梁成が大きくなりすぎるからです。

この台形の対称軸上に設けられたトラスには両斜辺から繋ぎ梁が直角に接続するように設計されています。そのためこのトラスの全長は6,000mmより少し小さくなります。接合部の合理性と経済性を意識して構造設計したのがこの屋根架構の特徴です。

トラスの下弦材は梁成390mmですが上弦材は梁成500mmと大きくなっています。これは繋ぎ梁の成と合わせたためです。このトラスの形状は、屋根荷重を支える繋ぎ梁のサイズとピッチで決まっています。トラスの斜材は圧縮方向に力が流れるように配されています。

関連記事:耐震構法SE構法によるトラスで大空間を実現する

 

 SE構法では、トラス以外にも、張弦梁を有効に活用して軽快な印象の大空間をコストパフォーマンス高く実現することも可能です。

関連記事:耐震構法SE構法では張弦梁を採用して軽快な印象の大空間を実現できる

 

 

SE構法による平面斜辺の対応

2.SE構法による平面斜辺の対応

SE構法では平面斜辺による平面計画が可能です。建物形状に合わせて建物の一部の外壁を平面斜辺にできますので、敷地を有効に利用できる設計が可能になります。

この企業内保育所は、園庭を囲む求心的な平面構成として扇形が選択されています。しかし完全な扇形を追い求めて高価な特注材を多用することは現実的ではありません。直線の組み合わせで架構を解くことが求められます。そのためには円弧を多角形に置き換える必要があります。

多角形が大きければより円弧に近づくことになりますが、部材と接合部の数が増え、コストが増えてしまいます。空間の質と構造の合理性をどこでバランスさせるかがポイントになります。この企業内保育所では、112.5度の円弧を22.5度ずつ5分割し、5つの台形の組み合わせで解いています。

通常、SE構法の梁受け金物は平面的にT字型であり、柱の面に梁受け金物を取り付け、梁を落とし込み、ドリフトピンで接合します。SE構法の平面斜辺の場合には、梁受け金物をその平面斜辺の角度に合わせて特注で製作します。柱の面に梁受け金物を取り付けるディテールは同じですが、梁を受けるプレートが平面斜辺の角度に合わせて曲げられています。

関連記事:耐震構法SE構法は斜辺やR壁の平面計画に対応可能

 

SE構法は多雪エリアの積雪荷重にも対応可能

3.SE構法は多雪エリアの積雪荷重にも対応可能

大館は多雪地帯で積雪荷重を1,500mmみておく必要があります。周辺が工場および駐車場であることを考慮し、無落雪屋根が選択されています。

多雪地域では、原則として雪下ろしをしなければいけません。そのままほっておくと建物に大きな負荷がかかり、建具が開かなくなるというような現象が起こります。最悪の状況だと、建物そのものが構造的に耐えられないということも予想されるのです。

積雪荷重は、積もった雪の重さを意味します。よって積雪荷重は「屋根」に作用する荷重です。積雪荷重は地域によって異なりますので、必ず確認する必要があります。

この建物で選択された「無落雪屋根」とは、その名の通り、屋根に雪を乗せたままでも構造的に成立する屋根のことです。基本的には屋根をフラットもしくは緩勾配にして雪が落ちない設計にします。そのエリアで想定される積雪の量から積雪荷重を設定して構造計算を行いながら全体の構造計画を決めていきます。

SE構法は、許容応力度計算に基づく構造計算を全棟実施しておりますので、建設地の条件に応じた構造設計が可能です。

関連記事:中大規模木造に適した技術と自由があるSE構法の構造設計

 

SE構法が企業内保育所に適している理由

SE構法が企業内保育所に適している理由

SE構法が企業内保育所に適している理由は下記です。

 

1.工期が短いため事業に対応しやすい

企業内保育所の事業を実現するには、短工期に対応する必要があり、そのために最も適した工法が「木造」になります。

NCNが提供するSE構法は、一般に流通している構造用集成材を採用している工法のため、原則構造材発注後60日間で構造材を現場に搬入することが可能です。(特注材の有無や社会情勢等により変動がありますので計画時にお問合せください)

構造躯体の加工は全て提携するプレカット工場で加工後に現場に搬入しますので、工事着工から建て方まで短期間にスムーズに進められます。

関連記事:補助金事業には木造がベスト!木造がRC造やS造より工期短縮できる理由

 

2.耐火建築物・準耐火建築物に対応しやすい

企業内保育所を木造で計画する際には、まず耐火要件を確認する必要があります。木造は耐火建築物・準耐火建築物・その他建築物と要求される耐火性能によって、意匠性、コスト、工期等に大きく影響してきます。計画の初期段階より、木造の耐火要件を押さえておくことによって、以後の計画をスムーズに進めることが可能です。

企業内保育所では、階数や規模により建築基準法で「耐火建築物」とすることが求められることがあります。「木造耐火」の仕様を満たす必要がありますが、木造(SE構法)でも「耐火建築物」の対応は可能です。

関連記事:木造でも耐火建築物は可能!大規模木造における耐火建築物まとめ

関連記事:広がる木造準耐火の可能性!大規模木造における準耐火建築物まとめ

企業内保育所のように低層の建築は、計画内容を整理し、可能ならば準耐火建築物の仕様で設計することができると、耐火建築物と比較してコストパフォーマンスの高い木造建築が実現できます。

関連記事:木造の準耐火建築物の可能性が広がる!改正建築基準法の解説

 

3.木造建築は人や環境に優しい

木の温かみ、香りは人の気分を和らげてくれる沈静作用があります。木はやすらぎと心地よさをもたらしてくれる優しい材料です。

教育施設の調査において木材利用は、子ども達のストレス緩和、集中力の向上、インフルエンザや怪我の抑制効果などの報告があり、木造の建物は健康にも優しい建築物です。

関連記事:中大規模木造は人や環境に優しい理由

 

大規模木造として企業内保育所をSE構法で実現するポイント

大規模木造において国産材で注目される理由

企業内保育所をSE構法で計画する場合のポイントは下記です。

 

1.低層建築における木造の優位性

木造の持つ規格化、標準化された設計・施工技術は、多様な建物や空間を低コストで実現することができます。特に、高品質で低コスト、短工期が求められる施設等を、確実に設計・施工するために有効な工法が「システム化された木造」であるSE構法です。

関連記事:「店舗、事務所、倉庫には鉄骨造より木造が「安い、早い、うまい」理由」

 

2.コストの優位性(鉄骨造と木造の比較)

構造で木造(SE構法)を選択することで、基礎や構造躯体のコストが安くなります。外壁仕上げには住宅用サイディング、窓は住宅用アルミサッシなどを使うことで、建材費や施工費も抑えることができます。

関連記事:「中大規模木造の建設費の概要とコストを抑えるポイント」

 

3.木造でよりコストパフォーマンスを高める(木造の構法による比較)

大規模木造の計画において、木造建築を慣れていないと過大にコストや工期が膨らんでしまうことがあります。それを避けるためには、構造躯体は一般用流通材を使うことを前提に構造計画を行うことが基本です。

関連記事:「中大規模木造でコストダウンできる構造計画、構造躯体の考え方」

 

4.木造に精通した構造設計者に依頼(SE構法は大規模木造に適している)

SE構法は単純に「剛性のある木質フレーム」というだけではなく、さまざまな利点を追求し、大規模木造で求められる大空間・大開口を可能にして、意匠設計者の創造性を活かせる設計の自由度を提供しています。SE構法は剛性のある木質フレームに囲まれた耐力壁を併用することで、耐力壁の性能を最大限生かすことが可能となり、壁量を少なくできます。SE構法は木造でも明確な構造計算に基づいているので、設計者は安心して意匠設計に集中できます。

関連記事:「中大規模木造に適した技術と自由があるSE構法の構造設計」

 

5.木造におけるワンストップサービス(SE構法は使い勝手が良い)

SE構法は「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」そして施工というプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。大規模木造建築では工法に関わらず、「木造の構造躯体の施工の担い手」を確保する必要があります。SE構法であれば、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法もありますので、施工会社選定の選択肢が大きく広がります。

関連記事:「SE構法はワンストップサービスが魅力!各プロセスごとに徹底解説」

 

まとめ

企業内保育所のような用途の建築においては、SE構法の構造躯体の強みを活かした構造設計により、コスト減、納期短縮、施工性向上を実現することができます。

SE構法は構造用集成材の中断面部材(柱は120mm角、梁は120mm幅)が標準なため、住宅と同等の部材寸法でスパン8m程度までの空間を構成できるコストパフォーマンスをうまく活用していただければと考えております。スパンが10mを超える空間は、特注材やトラス、張弦梁などを活用することも可能です。

計画段階からNCNの特建事業部に相談することで、木造建築に関する知見をうまく利用していただき、ファーストプランの段階から構造計画を相談することで、合理的に設計実務を進めることが可能です。

 

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。