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2009/08/07インフォメーション

株式会社道下工務店 木の家の良さと信頼関係を深めるために年間通算17本ものイベントを開催

道下工務店が住宅建築を手がけ始めたのは今から15年前。それまで工場の下請工事などが中心だったが、施主に喜んでもらえる仕事をしたいと住宅建築に方向転換した。

 

SE構法に取り組んだのは5年前だ。

 

 

 「住宅を始めてから、埼玉県のとある会社が主宰し、15社ほどが集まるエコハウスをテーマにした勉強会に参加し始めたんです。エコハウスといっても健康テーマが主ではなく、環境に関わる住宅の廃棄物が課題でした。

 

そこで建築的、思想的に優秀な木造住宅を見直し、長寿命の家を建てることについて勉強するなかで、SE構法を知ったのです。SE構法の大空間・大開口の空間づくりが何より気に入ったし、当時は弊社も、構造躯体には大工職人の墨付け、加工が頼りで、木造住宅を熟知する設計者もほとんどいないことがわかり、構造計算や瑕疵責任などを実施しているSE構法は理想のシステムだと思いました」と道下雅昭・代表取締役。

 

 

住宅建築を手がけると同時に、木造住宅の良さを知ってもらうための『知恵の輪塾』も催した。「最初は構造や建築の話しなど専門的な内容ばかりで、お客様との溝が埋まらずにいました。

 

そこで、私が保育士をしていた経験があり、とても興味があるので、子育てを絡めて、リビングに階段をつくり子供との接点を増やしたり、子供部屋が必ずしも必要ではないなどの話をしたりすると、皆さん熱心に聞いてくださった。『おたた』と名付けて、”面白い、楽しい、ためになる”を心がけました。 

そんな話をまた、『えころ』という手書き通信をつくって広めたり。来てくれた方すべてが顧客につながる訳ではありませんが、ファンになってもらうことが大切だと思います」と道下代表の夫人で社長室室長の伊砂江さんは当時を振り返る。

 

この流れを汲んで現在も行われているのが月1回の『寺小屋』と年3回の『ホンモノ市場』と『みち還えるフェスタ』を含めた全社イベントだ。

 

前者は子供を持つ女性社員3人が担当し、2年前に新築した本社屋兼モデルハウスや同社が建築したカフェなどを会場に、料理やお菓子、英会話教室、エコカルチャーなどのイベントを行うというもの。

  

「家を建てる予定がない方でもご参加いただき、この木の空間を体感していただくことを目的としていて、直接的な営業は一切行いません。帰りに任意でアンケートを頂戴し、後日、DMなどを送らせていただくのに利用します」(宮崎忠利・取締役企画室室長)

 

 

 

 

後者は、本社やモデルハウス、資材倉庫、OB宅などに会場を設け、各所で来場者に参加イベントを設け、家や建材の体感や住宅見学をしてもらう。スタンプラリー形式になっていて、来場者が各所のスタンプを集めてアンケートに答えると、抽選でプレゼントがもらえる仕組みだ。

 

「今年2月21日・22日に行った『ホンモノ市場』は地元ラジオ局も取材に招致し、延べ430組来場いただきました。景品は、これまで弊社が工事などを手がけた、商店・企業からの協賛によるものです。これらの商店は『かたたたきショップ』といいます。弊社の工事金額に応じ『かたたたき券』という金券を発行し、渡された顧客は『かたたたきショップ』で使っていただくことが可能です」(宮崎取締役)

DSCF3119.jpgこのイベントは、地産地消もかない、関わった人々がメリットを享受できるうえに、来場者が木の家の良さを肌で実感できるという目的も十分に果たす。また、次回のイベント告知には、来場者のアンケートや『かたたたきショップ』が利用でき、先々につながるというわけだ。

 

「参加者同士が仲良くなりメール交換をしたりする場面も見られ、私どものイベントがコミュニティーの場となれば本望です。お客様同士のクチコミは重要です。実は、OB向けのイベント(ボーリング・バーベキュー大会など)も年2回開催しているのですが、結果的にOBを通じてご紹介いただくお客様が多いのは、建てた人の実体験を聞いて不安が拭われるからだと思います」(宮崎取締役)

 
これほど多くの行事を社員19人が一丸となって取り組めるのも、各自のモチベーションや愛社精神が高いからではないだろうか。同社では、月1度の社長宅での会合や4か月に1度の合宿、クリスマス会などの季節行事など、社員だけのイベントでその志気を高めるという。

 

「お客様はイベントを通じて、生涯一の高い買い物である家づくりを任せるか否か判断していくわけです。その信頼を得るには最短でも2、3年、長いお付き合いの方だと10年にもなります。だからこそ、私たちも心からイベント=コミュニケーションを楽しむことが大切だと思っています。楽しみ心を開き、お客様とコミュニケーションを取り合うことで、木の家の良さをご納得いただける信頼を得たいと考えています」(道下代表取締役)

 

 

 

—取材のこぼれ話—-

お客様に接する営業や、設計や建築に携わる技術者など、様々な社員を抱える工務店では、モチベーションと志気を高めるために、いったいどのような努力をしているのでしょうか。京都の道下工務店さんでは、集客のために業務内容に関わらず、お客様向けのイベントを社員が一丸となって企画し、多数行っていることを、「NetworkSE vol.87」でご紹介しましたが、社員同士のイベントもまた同じぐらい多い。月一度の会合、4か月に1度の合宿、季節行事のイベント…。これほどイベント尽くしでは、プライベートはどうなるんだと心配になったりするのですが。

 

「こんなに会社のイベントが多いと、社員の皆さん、大変ではないですか」と思わず問いかけた言葉に、道下社長があっさりとこう答えました。「いや、みんなで心から楽しめばいいんですよ」と。それは、会社のイベントもお客様とのイベントも同じことだと。「楽しむことこそコミュニケーションなり」と、社長はおっしゃりたいのだと思いました。

 

  

近頃、一般的には上司・部下・同僚といった社員同士のコミュニケーションが非常に薄れているといいます。上司と部下、同僚同士が飲みに行ったり、勤務時間外で一緒に過ごすこと、例えば社員旅行や接待ゴルフも廃れている会社も増えているようです。おそらく、経費削減というのが大きいとは思いますが、ジェネレーションギャップが埋まらないとか親睦が深まらないだけはなく、無礼講ならではの仕事での意見交換やアイディアの出し合いなど、大切なことがそがれているような気がしてなりません。

 

道下工務店の社内イベントのなかでも、とびきり熱が入るというクリスマス会は、グループに分かれて小劇などの出し物を披露するそうです。その日が近付くにつれて、事前に出し物がバレないように、みんなヒソヒソ話をするようになるというチカラの入れよう。何事においても全力投球。自発的に心から楽しむことが、仕事に前向きに取り組むためのベースになるのではないかと思いました。

 

 

 

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