株式会社エヌ・シー・エヌ

構造からみる「耐震構法SE構法」STRUCTURE

耐震構法SE構法では、全棟構造計算していることから、様々なことを可能にし、木造のプランの幅が広がります。
耐震構法SE構法ならではの強度や美しさを実現するための様々なディティールにより、あなただけのデザインを実現してください。

①オーバーハングバルコニー

耐震構法SE金物では、最大1.5mのバルコニーが可能。
柱のない空間を活用するための強度。

オーバーハングタイプとは、持ち出し梁のことで上部階の床梁が桁をまたいで突き出しているタイプのものをいいます。英語(overhang)では、張り出し、張り出した部分、張り出したものという意味です。持ち出し長さは最大1,500mmです。梁成は180mm以上が必要となります。

②耐力フレーム

通常で9mスパンを実現。
Sボルト全棟採用により、9m以上も可能に。

耐震構法SE構法は、構造用集成材、SE金物、それらによって構成される耐力フレーム、そして、28mm構造用合板、一般耐力壁、高耐力壁、屋根パネル等によって構成されています。これらは、寸法精度、加工精度、品質、接合性能、シックハウス対策などの品質を考慮して選択されています。 特に、3階建てを必要とするような市街地であっても狭い間口で採光と出入り口を確保しつつ、さらにカーポートを組込むなどの要望に応えることが可能です。 間取りの計画上、どうしても耐力壁が設置できない場合、代わりに耐力フレームを配置することができます。 耐力フレームとは、補助柱と大梁で構成した門型の構造フレームです。柱脚部と柱梁接合部の曲げ剛性を上げることで、半剛節ラーメンとしての効果が期待できます。

③母屋持ち出し

軒先もデザインにとって重要。
登り梁により、内部空間も有効活用できる。

母屋・桁を持ち出す場合は下記のルールに従って設計してください。

(1)和小屋仕様
母屋は原則、母屋勝ちとし、桁の持出しは柱勝ちによる方法。
(2)登り梁仕様
登り梁から母屋を持出す場合は、母屋の回転留めとして必ず控え母屋を取付けます。控え母屋の間隔は910mm以下を標準とします。
(3)帯金物・ひら金物
(エヌ・シー・エヌからは納品されません。各登録施工店で用意してください)
持出した桁、母屋と控え梁の天端をつなぐように帯金物やひら金物を留付けます。留付ける金物はスリット部をはずし、控え梁と持出し梁に均等に負担させるよう取付けます(現場にて調整してください)

④吹き抜け

「吹き抜け」がある木の家。
吹き抜けの場所も自由に。

※構造上の吹き抜けとは「吹き抜け」「階段」「ユニットバス」「エレベーター」などの水平構面が無い部分をさします。

●吹き抜け形状の制限

吹き抜け部は構面がないため、その形状や構成によっては、構造フレームへの荷重の伝達が偏ることがあります。また、外部の構造フレームの面外方向への動きを拘束することができません。そのため外部からの風圧力、またはフレームの受ける地震力により梁が面外方向へ曲がる可能性があります。そのため吹き抜けの形状などに制限があり、同一階の吹き抜け面積の合計は、床面積の1/3以下としています。

●吹き抜け部分に必要な床面の補強

吹き抜けの周囲の床面には力が集中するので、全ての吹き抜け部分に補強が必要です。床幅の“大部分を吹き抜け”とする場合、床幅の“全部を吹き抜け”とする場合、それぞれについて推奨する補強方法があります。

⑤屋根形状

屋根のデザインも自由に。
様々な屋根を活かして。

SE金物には下記の勾配用の種類があります。これらの金物に対応できる形状に軸材をプレカットするため、屋根の勾配は12.5/10勾配まで自由に設定できます。 屋根の形状、小屋組の形式には多種多様なものがありますが、SE構法で使用される代表的なものを記載します。小屋組形式の混在は可能です。

⑥持ち出し居室

空間を広く感じてもらう。
オーバーハングとデルタ梁。


耐震構法SE構法において、全面持ち出し居室を設計するには、次の2タイプを使い分けて設計することとします。

●オーバーハングタイプ

●Δ(デルタ)梁吊り床タイプ

全面持ち出し居室とは、1階よりも2階または3階が飛び出している状態をいいます。プランニング上では、下階より上階の面積が大きく確保できるため、「1階部分は駐車場を計画したいので柱をなくしたいが、2・3階では居室として使用したい」など、設計時におけるプラン提案の幅を広げることができます。 一方、建物の1辺を全面持ち出しにすることにより、上階の面積が大きくなるという構造上不安定な軸組となることが考えられます。しかしSE構法では、それらの要素を検証し、構造上安全であるという確認を行っています。

⑦母屋下がり

都心でも、内部空間を有効に活用。
斜線規制があってもプランを実現する。

斜線制限等により軒桁の高さを一部下げなければならない場合に、桁落ち(母屋下がり)が生じます。桁落ち部分は小屋面が分断されることで、水平剛性が不足して外側の構造フレームに力が伝わらないことがあるので、以下のような補強が必要です。
(1)桁落ち部分は構造グリッドにより分割されますので桁落ちライン上で柱が必要になります。
(2)桁落ち部分の最低グリッド線間隔は750mm以上が必要です。
(3)桁落ち部分の屋根勾配は12.5/10までの対応となります。
(4)桁落ち部分では、屋根剛性が必要になります。
剛性が不足する場合は桁落ちライン上に耐力壁を設置する必要があります。

⑧火打梁

大空間だからほしい吹き抜け。
プランに応じてサポートする。

天井を水平に仕上げる場合は、基本的に鋼製火打ちを使用します。和小屋組や勾配天井で火打ちが現しになる場合には木製火打ちを使用します。

⑨登り梁

内部空間を有効利用するために。
施工も考えた登り梁の設計。

耐震構法SE金物に対応できる形状に軸材をプレカットするため、屋根の勾配は12.5/10勾配まで自由に設定できます。切妻などの屋根の形状、登り梁などの小屋組の形式には多種多様なものがあります。小屋組形式の混在は可能です。 登り梁で棟柱を入れない場合は、鉛直荷重によって外へ広がる力が働きます。登り梁のみで屋根を受ける場合は最大スパンを3.64m以下とします。

10:湾曲材

集成材だからできる屋根デザイン。
内部からの空間も木造とは思えない空間に。

集成材の特徴を活かした湾曲材を用い、ドーム状の屋根などデザイン性の高い屋根を計画することも可能です。ただし、アーチ梁で棟柱を入れない場合は、鉛直荷重によって外へ広がる力が働きます。アーチ梁のみで屋根を受ける場合は最大スパンを3.64m以下とします。

11:キャンチバルコニー

梁の強度を考えて新たな空間を。
バルコニーに位置も自由に考えられる。

キャンチタイプとは、片持ち梁(cantilever)のことで、梁の片方を固定して突き出すタイプのものをいいます。主にバルコニー部で使用します。持ち出し長さは最大1,000mmです。梁成は300mm以上が必要となります。梁受金物(J2)の曲げ剛性を利用してバルコニーをキャンチタイプで持ち出しすることができます。ただし長期のクリープ変形を考慮して持ち出し長さを1mまでに限定しています。

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