2002/04/25メディア掲載
書籍「資産になる家・負債になる家」建築技術が出版されました。
建築技術より「資産になる家・負債になる家」発刊
本書は、「高気密高断熱バイブル」などの執筆でも著名な住宅技術評論家 南雄三氏を中心として、5名の共著の下完成しました。この5人の共著の中の一人として(株)エヌ・シー・エヌ常務取締役田鎖郁男も参加し、「住宅と金融政策」について、そして「資産価値のある家の構造」について論じています。
日本ではこれまで、住宅は10年経ったら価値はゼロ、土地のみがその資産価値としてみなされるという時代でした。しかし、ほっておいても価値が上がるといった土地神話は、バブル崩壊後消えうせてしまい、土地だけではなく建物も資産価値を求めなければいけない時代になったのです。アメリカを始めとした諸外国では、資産として確立した中古住宅が盛んに流通しています。日本でもこれから中古住宅の流通が活性化され始めると、その建物の資産価値が高いか低いかによって大きな価格差が生じることになるのです。
そのためには、その建物の性能が第3者にもきちんと分かるように表示されていること、そして、どんなライフスタイルの人が購入しても自由にリフォームが可能であることが大切です。一般ユーザーは、10年後、20年後にその住宅が資産になる家になるのか、負債になる家になるのか、しっかり考えて新築計画を立てるべきでしょう。 資産価値の高い住宅をつくるためにSE構法が目指しているものが、この本を読んで理解できることと思います。
「自分勝手な家が損する時代」
土地神話の崩壊、不況、デフレ、家を造っても15年でタダ。こんな日本でも家に資産価値を見る動きが始まった。2000万円で建てた家が将来2000万円で売れ、住宅ローンで取得控除になる―価値ある家は建て主に利益をもたらし、日本の家を変え町を変える。自分勝手な家づくりとそれを助長する住宅産業―この幼稚な家づくりの構造の中で、まだあなたは損する家づくりをめざしますか?
建築技術/定価(本体1,600円+税)