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2009/09/24インフォメーション

株式会社コージーライフ研究所『機能とデザインに優れた木造住宅をインテリアショップとカフェを通じて提案』

創業80年の木材卸、並木木材を前身とするコージーライフ研究所は、材木卸を主とし、14年前に住宅建築部門を設立した。

 

並木浩・代表取締役によると、「自分は輸入材で修業した身ですから、住宅木材が金額的にますますシビアになっていく時代を経験し、また木造住宅のデザインが一般的に良くないイメージがあり、木造住宅の弱い部分を危惧していました。今ほど、ウェブも普及していなかったので、ユーザーが住宅の様々なありようを簡単に知る時代でもなかったですしね。だから我々はまず、住む人がイメージしやすいインテリアを意識した木造住宅を提案していこうと考えた訳です」

  

-上質で美しいインテリアを提供することで、住みたい家をイメージさせる新発想-
そこで本社敷地内を大改装。インテリアショップを立ち上げた。「インテリア好きの方を集めて住空間を提案したいと考えたんです。7年前からは敷地内にカフェをオープン。コアである25才ぐらいの利用客層が、住宅を建てたい層に移行するのを見
込んでのことでした」

 

しかし敷地の周囲は殺風景な倉庫街。

 

商店や住宅すらない。そんな場所に、いまでは平日にも関わらず、昼には主婦が行列し、夜には若者が集う。インテリアショップとカフェが徐々にクチコミで広まってきたからだという。

 

「平日に一定数の人が集まるようになったのはここ4年ほどです。今まで広告などはほとんどしませんでした。広告効果というのは一時的で定着しません。またショップでは上質で長く使えるものだけをセレクトしていますが、広告の興味本位で集まった客には高い物を売っているという印象だけしか残りません。それより高くても品質に納得し、デザインが好きでやってくる客のクチコミが大事だと思うんです」

 

 

こうした買い物客の中から、これまでに1万5000人ほどの顧客データが集まった。その中に、家を建てたいと思っている顧客は1000人ほどいるという。

 

「弊社が自ら住宅を手がけるようになったのは、10年前からです。最初はデザイン優先で徐々に基本性能にこだわるようになり、外断熱住宅、金物構法なども手がけました。最近ではデザインと機能を兼ねる住宅を様々に取り組んできたなかで、3階建ての要望が多くなってきたんです。そこで構造計算や大開口などの特徴を持ち、ソフト面でのバックアップ体制もあるNCNのSE構法を採り入れることにしました」

 

 

-顧客のクチコミをきっかけに女性スタッフのきめ細やかな応対が成約につながる要因に-

コージーライフ研究所がNCNに登録したのは昨年10月。その第一の目的は、ここ数年、頻発する住宅関連の法改正やその対処法などのソフト面のサポート体制を利用したいからだという。また、SE構法の真骨頂である、木造で強度の高い構造体の安心をベースに、耐力壁が少なく広々としたシンプルな家づくりが実現できることへも評価が高い。コージーライフ研究所の得意とする機能的でシンプルで収まりのいい内装や収納の造作が発揮しやすく、住まうユーザーがインテリアを自由に楽しめる住宅が叶うからだ。

 

 

それにしても、この立地になぜ人々を集められるのか。その秘訣をうかがった。

 

「外部への訴求という意味では『千葉の注文住宅』という雑誌に年4回掲載。また、今年8月から、注文住宅ナビカウンターに登録。すぐに問い合わせがあり、1か月足らずで4件面接しました。しかし、これまで成約に繋がる顧客を集められた真の理由はクチコミの力だと思います。”ショップへ行ってごらん“という主婦や友人同士のクチコミ。そうして、この店に足を運び、趣味やインテリアが気に入って買い物をしてくださった顧客へのDM配布。現場見学会を年3回、ショップのインテリアフェアの案内を年3回程度送っています。現場見学会へは年150組ほどが訪れる計算になります。

 

弊社ではプランは有料ですし、打ち合わせも必ず弊社にお越しいただきますが、比較的スムーズに進行します。おそらく、弊社で建てたい方は、最初ショップが気に入ってくれて上質な物とスタッフの対応に信頼をおいてくれる。さらに弊社が提供するシンプルで機能的な住宅デザインに賛同されているのではないでしょうか」

 

社員18名中、ショップ部門は8名。住宅部門に関わるスタッフは7名。しかもショップと設計に関しては、ほぼ女性がイニシアチブを取る。「商品のセレクトや仕入れはすべて女性スタッフによるもの。設計もほとんど女性が進行します。女性のきめ細やかな応対が、クチコミに繋がっているのではないかと思うんです」(並木代表)

 

現在、6棟のSE構法を手がけ、この先20棟の成約が見込まれているという。今後は長期優良住宅にも積極的に取り組みたいと意欲的だ。「原点は木材業者ですから、今後は国産材。特に杉の採用をお願いしたい」とNCNの集成材の国産化にも大いに期待を寄せている。

 

 

 

-取材物件のこぼれ話-

「コージーライフ研究所」に取材でうかがいました。千葉県・美浜区の海浜地区にあり、周囲は工場や倉庫だらけ。そこに平日は主婦、夜や休日はカップルやファミリーが大勢訪れるなんて、本当にあるのだろうかという、コンクリートだらけのエリアです。

 

 そんな中に、ぽつんとオアシスのような緑の駐車場。奥には丸屋根で木造の社屋。周囲には様々なハーブが植えられているではありませんか。あえて塗装しなかったという朽ち果てたウッドデッキは廃材を利用したもの。塗装のテカテカした感じが一切なく、風雨にさらされた自然さがかえって心地よく感じます。住宅を提供する際に勧めているという薪ストーブ用に販売している薪が、社屋の片隅に積み上げられているのが、また何とも素朴な風情を漂わせています。

 

 

 

大勢やってくるというお客様のほとんどは、併設されたインテリアショップやカフェがお目当て。

 

買い物をしたり、お茶したり、ドライブがてら、ちょっとした複合ショップに遊びにくる感覚なのでしょう。でも自然素材や上質で長く愛用できる物をセレクトした商品たちを眺めて触れて、ハーブの小さな庭を長めながら、お茶を飲んで過ごしているうちに、自分の住まいにもこんなディティールがほしいな…というヒントが見え隠れ。

 

そして社屋の奥には、コージーライフが提案するキッチンやリビングが体感できるモデルルームが、その延長線上にあるという仕掛けです。こんな家の雰囲気にしたいな、気持ちいいなという、理想の場所を体感してもらうことで、提供する家のコンセプトを知ってもらうのです。

 

 

 「1坪何十万円」とか、「こんなオプションがついています」といったモデルハウスとは一線を画した、五感に響くアピールは、自分らしい家づくりをしたいという人の心を、しっかりと捉えるのではないかと思いました。

 

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