JAS特類1級の耐力壁が外部からの強い力に耐え、安全性を確保します。
一般的な在来軸組工法では、建物に加える横向きの力を、筋交いによって強さを補っている壁で支えています。
例えば、耐震構法SE構法の壁が在来軸組工法と比べ3.5倍強いとすると、同じ壁なら3.5倍地震に強く、同じ壁なら1/3.5の壁量で開放的な空間をつくることができます。耐震構法SE構法では、柱と梁の接合部の強さと耐力壁の強さのバランスを構造計算で検証しています。
地震などの天災は、1度だけではありません。耐震構法SE構法では、何回も起こる地震(繰り返しの力)に対応できるように実験を重ねてきました。その結果、構造用合板とCN釘による耐力壁であれば、繰り返しの力にも、耐力を保つことが実証されました。耐力壁への性能において最も重要な「せん断強度(※)」の基準が明確で性能の高い「JAS特類1級構造用合板」(厚さ9mmの場合のみ)を標準採用しています。これにより耐震性能を担保しています。
※せん断強度とは、地震などの発生により、構造用合板に負荷(せん断力)が生じた際に、合板自体が破断せずに耐えられる強度のこと。
耐震構法SE構法で使用する高性能な耐力壁は、実大実験により性能を確認し、各構造部材にどのように力が流れているかを検証しています。
地震や台風などで大きな力が加わったとき木材はゆがみ、釘を打った穴も広がります。しかし、SE構法は、繰り返しの力に耐力を保つことができます。
SE構法では、地震による釘穴の変形実験を繰り返し行い、強度を確かめた結果、せん断力に優れたJAS特類1級合板を使っています。