地震・風などの自然災害にも耐えうる理想的な構造を設計するため、耐震構法SE構法では、構造計算により家の強さを証明しています。
日本に住み続ける限り、いつか必ず地震や台風はやってきます。耐震構法SE構法では構造計算によって、あらかじめ地震の揺れや風の力を想定し、それに耐えうる性能を持った住宅づくりを可能にしています。住宅は、土地の周辺環境や立地条件によって一棟一棟異なるため、耐震構法SE構法では全棟構造計算しています。
構造計算を実現するには条件があります。それは、住宅の構造を構成するすべての部材の強度がわかっていること。接合部に強度の基準があること。そして、基礎や構造部材、接合部の強度が一定の基準値を満たしていること。これによって初めて構造計算が可能になり、家の安全性を数値によって証明できるのです。
構造計算は一般の木造住宅では必須とされていません。しかし、耐震構法SE構法では、鉄骨造やRC造、大規模建築物と同じ手法で計算しています。
「人の安全は、耐震性能や耐久性能などの、安全性能によって守られるべきである」
との考えに基づき、2階建てや平屋であっても例外ではありません。大地震に見舞われることをあらかじめ想定・検証しているため、木造住宅では類を見ないような、耐震性に優れた広く自由な空間づくりが可能となるのです。
耐震構法SE構法は1997年、木造住宅として初めて建築基準法旧第38条大臣一般認定を取得し、その後も基準法の改正に合わせてSE構法構造計算専用プログラム「WOLF-2」などさまざまな認定を取得してきました。現在は、日本国内の建築に関する技術評価や技術開発、調査研究、情報の普及などを担っている一般財団法人日本建築センターによって構造評定を取得しています。(評定番号:LW-0020)