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中山英之インタビュー vol.002

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そこが敷地だと思えばいつでも建築を始められる

大きさの異なる3つのテーブルを使って、家をつくってみてください、と言われたらどのようにつくりますか? 
中山英之さんの「大中小の家」は、テーブルのようなカタチをした大中小の3つの構造体を、
それぞれ重ねるようにして家を表現しています。

<インタビュー/文:木藤阿由子(建築知識ビルダーズ編集長)>

― 大中小の3つのテーブルでつくる家とは、どのようなものなのでしょうか?

中山 一番小さいテーブルは、家具よりも少しだけ建築に近い2段ベッドくらいのサイズだと思ってください。中くらいのテーブルも建築未満。ガレージや小屋くらいの大きさです。大きなテーブルは、建築サイズで2階建て住宅を少し小さくしたイメージです。 今回、パーツ化がテーマですが、部材の数を絞り込んでいくのとは少し違っていて、大きさの違う3つのテーブルのような構造体をつくり、この3つだけを使うことによって、建築にまつわるさまざまな空間を、誰でもつくることができる仕組みを考えました。 展示では、小テーブルの1/4模型の上に、大中小の家の1/20模型を用意しました。